テキストを自動で図解やグラフに変換する「Napkin AI」を使って誰でも高クオリティなプレゼン資料を作成する方法を紹介

2024.10.31

PowerPointやGoogleスライドなどで資料作成をする際、文章が多すぎて見づらくなってしまうという悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

そんな悩みを解決できるAIツールが「Napkin AI」です。

Napkin AIは、アイデアや文章をもとに、図解やグラフといった視覚的コンテンツを瞬時に生成できるAIツールです。今後の社内資料や記事の作成において活用されることが期待されています。

さらに、2024年9月からは日本語対応が開始され、その利便性がさらに向上しました。

本記事では、Napkin AIの特徴から具体的な使い方など、実際にNapkin AIを使用している様子を含めて紹介していきます。

この記事を読むことで、Napkin AIをすぐに活用できるようになり、印象的で分かりやすいコンテンツの作成ができるようになるでしょう。

Napkin AIはどんなAIツール？

Napkin AIは、入力されたテキストをもとに、自動でグラフやフローチャート、構成図など、視覚的に理解しやすい図解コンテンツを作成することに特化したAIツールです。

さらに、思い浮かんだアイデアをAIでテキスト変換し、それを基に図解コンテンツを生成することもできます。

これまで、プレゼン資料や提案書に図解を用いる際は、専用のソフトを使って自分で作成したり、デザイナーに外注するのが一般的でした。しかし、Napkin AIを使えばシンプルでわかりやすい図解を数秒で自動生成することができ、多彩なバリエーションから選ぶことができます。

例えば、以下の図解はNapkin AIを使って作成したものです。

Napkin AIの特徴

シンプルで直感的な操作性

Napkin AIは、初心者でもすぐに使いこなせるインターフェースを備えています。複雑な設定は不要で、簡単なクリック操作だけで図解を作成できます。

多様な図解形式に対応

Napkin AIは、グラフやフローチャート、チャートなど、さまざまな形式の図解を生成できます。ニーズに応じて最適な形式を選び、視覚的に優れた資料を簡単に作成できる点が大きな強みです。

高いカスタマイズ性

生成された図解は、アイコン、線の接続、色、フォントなど、すべて編集できます。これにより、ユーザーのニーズに合わせたオリジナルのデザインに調整することができます。

初回のプロジェクトを作成

作成した図解は、PNG、SVG、PDFといった多様なフォーマットでエクスポート可能です。さまざまなプラットフォームや用途で活用でき、柔軟な運用ができます。

多言語対応

2024年9月から、日本語を含む複数の言語に対応したことで、より多くのユーザーにとって利用しやすいツールとなり、Napkin AIの利便性がさらに向上しました。

Napkin AIの導入方法

Napkin AIの導入方法について解説していきます。

1.公式サイトにアクセス

まずは、下記リンクからNapkin AIの公式サイトにアクセスします。

Napkin AI

2.「Get Napkin Free」をクリック

画面右上にある「Get Napkin Free」をクリックして、ツールの登録画面に進みます。

3.Googleアカウントでサインイン

「Sign in with Google」を選択し、Googleアカウントでサインインします。

※Googleアカウントをお持ちでない場合は、事前にアカウントを作成してください。

またサインイン後、簡単な質問に答える必要があります。

4.初回のプロジェクトを作成

サインインが完了すると、次に表示される画面で「Create my first Napkin」をクリックします。

これでNapkin AIの準備は完了です。早速視覚的な図解コンテンツの生成を始めましょう。

Napkin AIの使い方(PC版）

Napkin AIには、2つの方法から視覚的なコンテンツの作成ができます。

By pasting my text content

既存のテキストから図解の生成を行う。

By generating text using AI

思い浮かんでいるアイデアをもとにNapkin AIに図解とテキストの両方を生成する。

まだ具体的な内容が決まっていない場合に最適な機能です。

ここでは、既存のテキストから自動で図解を生成する「By pasting my text content」を使って、視覚的なコンテンツを生成する方法をご紹介します。

1. テキストをもとに図解を生成

今回は、以前掲載した記事テーマ「CopilotとChatGPTの違い」からテキストを使用します。まず、図解に表したいテキストをテキストボックスに入力後、図解に含めたいテキストを選択（PCの場合はマウスでドラッグ）し、Napkin AIの画面左にある⚡マークをクリックします。

2. 図解の選択

クリックしてから数秒後、複数の図解サンプルが表示されます。お好みの図解を選びましょう。Napkin AIは自動で適切な図解を生成してくれるため、効率的に視覚的なコンテンツを作成できます。

※操作を元に戻したい場合

Macの場合は「⌘+Z」、Windowsの場合は「Ctrl+Z」を使って簡単に操作を戻すことができます。

3. 図解のカスタマイズ

文字の編集

文章の編集は自由に行えます。また、書き換えた文章に合わせた図解のカスタマイズもできます。

図解のカスタマイズ

アイコン：Napkin AI内で提供されているアイコンの中から、好きなものを選べます。

テキスト：文字の大きさやフォント、色、枠線、文字列をカスタマイズできます。

要素：接続線などの図解内の要素を追加・削除することができ、柔軟にレイアウトを調整できます。

配置：図解全体や各パーツの配置を自由に移動させて、レイアウトを最適化できます。

資料のカスタマイズ

🔍Spark Search：資料に使うアイコンやグラフなどを検索でき、挿入することができます。

🔲Label：資料内の任意の場所にラベルを追加して、注釈を追加できます。

🖊Sketch：蛍光ペン機能で、資料の好きな場所に手書きのメモや強調など自由に書き込みができます。

🖼Image：任意の画像をアップロードして、資料に挿入できます。

4. ダウンロード

作成した図解は、PNG、PDF、SVG形式でダウンロードができます。ダウンロードしたものはプレゼン資料やブログ、SNSなど、さまざまな用途で簡単に活用ができます。

Napkin AIの料金プラン

Napkin AIには3つの料金プランが用意されています。

Starterプラン

無料で利用でき、一度に最大3つの図解を生成できます。基本的なツールにはアクセスできますが、編集機能や生成回数に一部制限があります。

Professionalプラン

現在ベータ版として無料提供されており、Starterプランで制限されている機能が無制限で利用できます。12色の豊富なカラーカスタマイズや共同編集が行えるようになる他、優先的なメールサポートが受けられます。

Enterpriseプラン

大規模なチーム向けに提供されるカスタマイズプランで、Professionalプランの全機能に加え、Napkin AIの専任チームによるサポートや、企業のブランドに合わせた機能のカスタマイズが可能です。現時点では未実装で、料金の詳細は今後発表される予定です。

通常、無料で利用できるのはStarterプランのみですが、執筆時点（2024年10月24日）では、ベータ期間中に限りProfessionalプランも無料で利用可能です。ただし、いつ有料に切り替わるかはまだ発表されていないため、この機会にProfessionalプランを活用し、Napkin AIの全機能を最大限に活用するのがおすすめです。

引用元：Napkin AI